「かをり」の本店は1860年にオランダ人船長のフフナーゲル氏が日本初の近代ホテル「ヨコハマホテル」を開業した地(旧外国人居留地70番)に位置し、蔦の絡まる瀟洒な建物には港町・横浜の異国情緒が漂います。
店名の「かをり」は、山桜をこよなく愛した江戸時代の国文学者 本居宣長が詠んだ歌「しき嶋のやまとごゝろを人とはゞ朝日にゝほう山ざくら花」に由来するものであり、現社長の父で、日本郵船の客船の船乗りであった創業者 板倉富治が日本人の心の故郷とも言える「桜」、「香り」をいつまでも大切にしたいとの願いを込めて命名したもので、1947年に喫茶店として誕生し、順調に発展を続けて1948年、横浜の伊勢佐木町に本格的なレストランを開業し、日本郵船の豪華客船「龍田丸」の司厨房長であった祖父 板倉作治郎の呼び掛けに高名シェフが多数集い、横浜屈指のレストランの地位を築き、1970年に現在の地に移転いたしました。
その後、母 板倉タケの事業を継承して第3代の社長に就任した板倉敬子が「かをり」の味を一人でも多く人々に味わって頂くことを念願して当時ではまだ珍しい「ケータリング」、そして「母親が子供の為に真心を込めて作る素朴な味」を理念に「かをり」で提供するデザートを材料、作り方等、細部に至るまで創意工夫を凝らした「トリュフ」、研究に研究を重ねて生み出した「レーズンサンド」をはじめ、母親の愛情を具現化した各種洋菓子の販売を事業の中枢として展開しております。
殊に、1991年に考案された八重桜をゼリーにした「桜ゼリー」は米国のホワイトハウスに贈られ、当時のクリントン大統領ご夫妻から感謝とお褒めの手紙が寄せられたのをはじめ、2008年に北海道・洞爺湖で開かれた第41回主要国首脳会議、2010年に横浜で開催されたアジア太平洋経協力会議(APEC)等において各国の首脳、閣僚にも提供され、「かをり」は横浜はもとより、日本を代表するパティスリーに成長した今日においても馥郁たる香りと鮮やかな彩りの伝統ある手作りの洋菓子の味を守り続けています。
(※現在、レストランは休業中です。)
特徴・関連情報
ホームページ | http://www.kawori.co.jp |
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かをり かをり
- ジャンル
- スイーツ, パン・スイーツ, フレンチ, 洋食・西洋料理,
- 住所
- 〒2310023
神奈川県横浜市中区山下町70
- 電話番号
- Tel. 045-681-4401